Archive for 7月, 2010

2010ADC展

昨日、都内にて打ち合わせ3件。

その間の時間を利用して、銀座で開催されている

2010ADC展を視察してきました。

新橋寄りの「ギャラリーG8」と

中央通り寄りの「ggg」の2会場。

ここはいつも無料でデザイン系企画展をやっているので

銀座付近で空き時間ができたときに、

たまに利用させてもらってます。

2010ADC

で、このADC展、

日本を代表するアートディレクター77名で構成される

東京アートディレクタズークラブ」が選び抜いた

受賞作品、優秀作品の展示。

CFやポスターだけでなく、パッケージや製品そのものまで

各種の優れたデザインたちがクリエイティブ魂を刺激してきます。

なかでもいい刺激をくれたのが、

木住野彰悟さんという人が手がけた

日本グラフィックデザイナー協会「JUNK」のポスター。

「ポスターは紙に印刷された大量生産物」という概念を

根本から洗い直した、手作りの「縫い物」。

ポスター大の紙の上に、それぞれ切り取られた紙のパーツを

糸で縫いつける。

その縫い付けた糸も、端正に切り落とすことなく、

有機的にダラダラーッと垂れ下がる。

常識を疑うことで、新しい表現が生まれるのです。



土用の丑の日は平賀源内にうなぎボーン

本日は、土用の丑の日ということで、

おそらく、一年で最もうなぎの消費量が多い一日。

もっとも、この200年近く続いている

お化け企画「土用の丑の日にうなぎ」。

発案者は、かの平賀源内だというのは、

よく知られた話で、

彼が、日本初のコピーライターであるとも言われており、

当時でいうCMソングの作詞作曲なども手がけたとのこと。

さっぱりした食べ物が好まれる夏に、

「暑いからこそ栄養が必要」というアプローチで、

あえて、こってりしたうなぎを勧める。

きっかけとして「土用の丑の日」というネタを持ってきて、

結びつけるという技。

うなぎ屋としては、商売が見込めない夏の真っ只中を、

言葉ひとつで、最も売れる一日に変えてしまったというマジック。

負のチカラを逆手にとって、強力な正のチカラに変えるという、

合気道的な言葉ワザ。

それが約200年も続いているなんて。

カッコよすぎます。

憧れます。

これぞ、広告制作の醍醐味です。

広告やコピーで、世の中は変えられるのです。

うなぎボーン

自分も「うなぎボーン」食べて、

200年続く骨太な企画、コピーを生めるよう、がんばります。

浜松で売っているおつまみ的スナック「うなぎボーン」。

名前のとおり、うなぎの骨。

廃品利用といえばそれまでですが、あとひく旨さ。

(ちょっと、もたれるけど)

たまに乗る「こだま」が浜松で通過待ちしているときに、

毎度、降りて買おうかどうしようか悩みます。

(結局、降りて買う度胸なし。)



LAMYサファリが売れる理由

ここ3年くらい、LAMYというブランドのサファリという万年筆を愛用しています。

ドイツ製で、万年筆を使い始める子供をターゲットに作られたもの。

まず、かわいい。

そして、使いやすい。

今まで、黄色いの1本でしたが、

色の違うインクを使いたくなり、スケルトンを購入。

安いボールペンだと、使い終わって捨てちゃうのもちょっと…なもので。

safari

ターゲティングに合致したPOPなデザインと価格。そして実用性。

ニッポンのオトナからも支持が厚く、

今回web経由で購入したワキ文具さんでも

不動の人気No.1商品みたいです。

これもやっぱり、タジン鍋やクロックスと同じで、

目を引くプロダクトデザイン

思わず手に取る

実用性を実感

というプロセスで、ファンを獲得していっていると思います。

どんなに実用性が秀逸でも、まず手にとってもらえないことには、

実用性を実感してもらうチャンスがないのです。

逆に、

「かわいい、面白い」だけじゃなくて、

「意外と使えるじゃん」までいけば、

高確率でリピーターとなり、口コミの発端となる。

このブランディング行動の一端を見ても、

デザインはとても重要。

こういう商品がいっぱいあると、世の中は幸せになるのです。

参考:タジン鍋がイマドキ的プロダクトデザインを語る



自民党のCMから何も伝わってこないのはなぜか

選挙を控えた今日この頃、

TVで自民党のCMをよく見かけます。

「よく見かけるなぁ」という印象は残るのですが、

何もメッセージとして伝わってこないのです。

これは、広告として、問題アリではないかと。

どうでしょうか。

CM内で総裁はこう語っています。

「今のあなたと同じように、私も日本の事を熱く思っています。

ものづくり、教育、長生き。

もともと、日本はいちばんの国。

今、この国の経済を立て直す。

くらしの安定を取り戻す。

言うだけでなく実現する。

日本がまた世界でいちばん幸せな国になるために、私たちは実行します。

日本の政党、自民党。」

文字で見ても、「う~ん」な感じ。

なぜか。

まずは、広告の原則

「ワンコピー、ワンメッセージ」が守られていないんじゃないかと。

「ひとつの広告(コピー)では、ひとつのメッセージしか伝えない」という

かなり、初歩的な原則。

逆にいえば、

「いろいろ伝えようとすると、かえって何も伝わらない」ということ。

今回、伝えようとしているメッセージは、

1.私は、あなたと同じように日本のことを熱く思っている。

(自分はそこまで熱く思っているだろうか)

2.ものづくり、教育、長生き、もともと日本はいちばんである。

(そうなんですか、で、もともとって、いつから?)

3.国の経済を立て直して安定化させます。

4.また、世界で一番幸せな国になるために、言うだけじゃなくて、やります。

(以前は、世界で一番幸せな国だったのでしょうか、何を持って?で、やるのは当然。)

と、大きく分けて4つ。

そして、独自の認識、価値観で決めてかかっている前提がいろいろ。

(  )の部分が、個人的な認識、価値観に引っかかったことです。

整理してみると、

・メッセージがひとつに聞こえないこと、

・視聴者の価値観、認識とズレがあるのに、それが正しい前提で

語っていること。

以上が「何も伝わってこない」要因だと思います。

この問題への対応策としては、

まず「何を伝えるか」を決めること。

つまり、今回のCM内容を、ワンメッセージに絞るなら、

「経済の立て直しを図り、安定化させます。」ということではないでしょうか。

で、「何を伝えるか」が決まれば、次は「どう伝えるか」。

そこがクリエイターのウデの見せどころですね。

今回は、総裁がただ語っているだけ。

もっと、料理できると思うのですが。



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