選挙を控えた今日この頃、
TVで自民党のCMをよく見かけます。
「よく見かけるなぁ」という印象は残るのですが、
何もメッセージとして伝わってこないのです。
これは、広告として、問題アリではないかと。
どうでしょうか。
CM内で総裁はこう語っています。
「今のあなたと同じように、私も日本の事を熱く思っています。
ものづくり、教育、長生き。
もともと、日本はいちばんの国。
今、この国の経済を立て直す。
くらしの安定を取り戻す。
言うだけでなく実現する。
日本がまた世界でいちばん幸せな国になるために、私たちは実行します。
日本の政党、自民党。」
文字で見ても、「う~ん」な感じ。
なぜか。
まずは、広告の原則
「ワンコピー、ワンメッセージ」が守られていないんじゃないかと。
「ひとつの広告(コピー)では、ひとつのメッセージしか伝えない」という
かなり、初歩的な原則。
逆にいえば、
「いろいろ伝えようとすると、かえって何も伝わらない」ということ。
今回、伝えようとしているメッセージは、
1.私は、あなたと同じように日本のことを熱く思っている。
(自分はそこまで熱く思っているだろうか)
2.ものづくり、教育、長生き、もともと日本はいちばんである。
(そうなんですか、で、もともとって、いつから?)
3.国の経済を立て直して安定化させます。
4.また、世界で一番幸せな国になるために、言うだけじゃなくて、やります。
(以前は、世界で一番幸せな国だったのでしょうか、何を持って?で、やるのは当然。)
と、大きく分けて4つ。
そして、独自の認識、価値観で決めてかかっている前提がいろいろ。
( )の部分が、個人的な認識、価値観に引っかかったことです。
整理してみると、
・メッセージがひとつに聞こえないこと、
・視聴者の価値観、認識とズレがあるのに、それが正しい前提で
語っていること。
以上が「何も伝わってこない」要因だと思います。
この問題への対応策としては、
まず「何を伝えるか」を決めること。
つまり、今回のCM内容を、ワンメッセージに絞るなら、
「経済の立て直しを図り、安定化させます。」ということではないでしょうか。
で、「何を伝えるか」が決まれば、次は「どう伝えるか」。
そこがクリエイターのウデの見せどころですね。
今回は、総裁がただ語っているだけ。
もっと、料理できると思うのですが。

